F-Stageは、九州情報大学KI 研究会(=大学・教員が支援する自主活動)のひとつ・演劇研究会として、2004年初夏6月に産声をあげました。
  (その後、2005年4月には九州情報大学同好会にも登録、2006年秋にサークルに昇格、現在の九州情報大学演劇部F-Stageとなりました)

高校演劇の経験のあるひとりの学生(Y.K. 当時4 年生) の「情報大で芝居をやりたい!」 という情熱に、これまた当時、演劇鑑賞にハマっていた一教員Hが乗って、全学生に劇団員募集を呼びかけたことが事の起こりでした。

 


第1回公演「大誘拐」

2004年11月開催の学園祭での第1回旗揚げ公演を迎えるまでには、様々な紆余曲折がありました。募集はかけたものの、役者・スタッフがいっこうに集まらず、当初予定していた演目が二転三転し、一時は空中分解 →自然消滅かと諦めの境地で意気消沈したこともありました。
しかし、数少ない人脈をたどりやっとかき集めた8人。4人が役者で、裏方4名。普通の教室という制限された空間で、あらん限りの創意工夫を凝らし、照明係りなどはまさに這いつくばいながら、「ドッチモドッチ」「大誘拐」の二本連続の旗揚げ公演を成し遂げたのでした。

思い起こせば、まだメンバーが集まってもいなかった6月下旬、天神西通りのとある小料理屋でメンバーの結束を固めようと親睦会(コンパ)を開催した時のこと。 「せっかく芝居をやるなら、劇団名を決めようや!」 ということになりました。 「まずは形から」 がわれわれのスタンスだったのです。
そこで、ごく一部のメンバーの独断と思いつきで、安易にそしてなしくずし的に、いつのまにか決められていた劇団名、それが F-Stage です。

 

では、F-Stage の F の意味とは?

 

もちろん、それは九州情報大学が在り、私たちが住んでいる、この福岡Fukuoka-Stage を意味しているのですが、それだけではありません。  (注:以下、コジツケが続きます)

九州情報大学で「はじめて(first)」の舞台ということで、first-Stage という思いはありあました。 実際, 旗揚げ公演で演劇経験者は言いだしっぺのY.K.一人だけで、のこりの役者・スタッフのすべてがまったくドシロートでした。
演劇から遥か遠いところを生きてきた彼らが、一体何を血迷ったか? 何故、この「九州情報大学」で演劇をしようと決意したのか!? それは、それこそメンバー一人ひとりの心の深層を透視するしかありませんが、おおよそ「目立ちたがり屋」なる性格からは遥か遠いところを (つまり、人生の道程の端の方を) 歩いてきたメンバーばかりだったので、これまた不思議です。


第2回 「yを i に変えてed」
とにもかくにも、半ば気まぐれ(faddish) で始めたF-Stage が、2004年秋に初めての公演を迎えることができたことは、まさに奇跡的であり感無量の極みとしかいいようがありません。 あの日の“万葉の湯・博多”での打ち上げの爽快感・達成感を創立メンバー8人は決して忘れることはないでしょう。  

旗揚げ公演から1年後、2005年12月第3回公演では、大学の教室から飛び出して、初の太宰府館まほろばホールでの公演をする至りました。その後、毎年12月の太宰府館まほろばホールでの公演を定着していこうと、団員一同、努力奮闘しているところであります。

団員・部員のメンバーも、いまや20名を超える所帯になってしまいました。
そんなF-Stageですが、しかし、まやかし芝居(false-stage)からどれだけ脱却しているかは、これまで芝居を観てくださったみなさんの客観的な評価にゆだねるしかありません。


第3回(まほろば公演)
「広くてすてきな宇宙じゃないか」

それでは、これからもF-Stageを末永くご愛顧いただきますようお願いし、私たちF-Stage の舞台がみなさんにとりまして、favorite-stage の一つになりますことを祈念しつつ…  


 
追記  

F-Stage のF はfade-out → final を、つまり、これが最初で「最後の舞台」といったことも、旗揚げ公演のときには考えていましたが…、
今では、常に“初舞台”の心意気を大切にしつつ、“これが最後の舞台になるかもしれない”という心地よい緊張感を維持しつつ、  「最初で最後の芝居=F-Stage」 をみなさんの前に提示していけたらと願っております。


F-Stage (エフ・ステージ) 劇団員一同   

F-Stageの沿革

   
2004年 6月

九州情報大学KI研究会・演劇研究会として F-Stage を創設

11月
旗揚げ、第1回公演『ドッチモドッチ』『大誘拐』二本連続公演
2005年 4月
第2回公演『 y を i に変えて ed 』(新入生歓迎公演)
九州情報大学学友会の同好会に登録
11月
第3回公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』(紫苑祭公演)
12月
第3回公演『広くてすてきな宇宙じゃないか』(まほろば公演)
  ※はじめての学外・太宰府館まほろばホールでの公演
2006年 4月
第4回『Z.O.R.』(新入生歓迎公演)
7月
第5回『M-1グランプリ』(オープンキャンパス公演)
10月 九州情報大学学友会のサークルに昇格
11月
第6回『ひこうき雲』(紫苑祭公演)
 ※初のオリジナル作品
12月
第6回『ひこうき雲』(まほろば公演)
2007年 3月
北九州芸術劇場シアターラボ2007・室町モルモット団
『想稿・銀河鉄道の夜』(作:北村想、演出:泊篤志)
団員・光来出 康 が参加。
4月 第7回『白と黒』(新入生歓迎公演)
  ※オリジナル作品
F-Stage内にプロジェクト・チームNeST(Next Step Theater)を設立
7月
第8回公演『要求は金のエンゼルと…』(オープンキャンパス公演)
 ※この公演より1号館303教室に40余名収容可能な観客席を設置
8月
第9回公演『トランス』(オープンキャンパス公演)
  ※チームNeSTによる第1回公演(act 1)
9月 F-Stage初の強化合宿 in ゆふいん
10月

FPAP主催・大学演劇部合同公演(ぽんプラザホール)
『アロハ色のヒーロー』
(演出:広瀬健太郎)
団員・ 明日香(出演:八丈南 役)
   前田留里(スタッフ:音響) 
参加。

  公演会場303教室にステージ(平台)を常設
11月 第10回『トマトはアオイ』(紫苑祭公演)
  ※オリジナル作品
12月 第10回『トマトはアオイ』(まほろば公演)
  F-Stage 第T期活動を終結。
2008年 1月 北九州芸術劇場リーディングセッション vol.10
『魔法の万年筆(作:鈴木聡、演出:河原雅彦、音楽:本多俊彦)
団員・佐々木 空(出演:パイロット役) 参加。

  F-Stage 第U期活動をスタート。
4月 第11回『大誘拐』(新入生歓迎公演)
  北九州芸術劇場リーディングセッション vol.11
『伝染病(作:アゴタ・クリストフ、演出:本谷有希子)
団員・佐々木 空(出演:男1役) 参加。
5月 北九州芸術劇場シアターラボ2008・H2O流星えんじん
『無邪鬼』(作:横内謙介、演出:池田美樹)
団員・古賀陽子(出演:プー役)  参加。
6月 番外公演 『駄MEN'S』(新入部員獲得公演)
7月 番外公演 『駄MEN'S』(オープンキャンパス公演)
11月 第12回『ダ・ダン・ダン・ダダン!』(まほろぼ公演)
  ※オリジナル作品
 
※各公演の詳細は「公演記録」をご参照ください。